自叙伝を制作する過程で感じたことを誰に読んでもらうわけでもなく、自分の備忘として書く場所にしようと思う。
今回は家庭教師先のご縁で生徒の祖母の自叙伝を制作した。
元々生徒のお母様と話をして制作が決まったので、当の御本人(祖母)はそこまで乗り気には感じられなかったし、「自分の人生は普通なので、書くほどのものはないです」と仰っていたほど。しかし実際に自叙伝を手にされたときには「宝物ができました」と、とても感謝いただき、ご友人からも大好評だったとのことで、私としても非常に自信になった。
LINE電話!
互いに顔を合わせながらのほうが話が弾みやすいと思うので、高齢の方へのインタビューは対面が基本になるかと最初は考えていたが(さすがにzoomは使えない方が多いので)、LINE電話という便利なものがあることに気づかされた。今どきは高齢の方でもスマホをお持ちだし、家族との連絡にLINEを使っているようで、気軽にお話が伺えるのでとてもありがたい。
インタビューの流れを改善
元々は漠然と幼少期からの話を順を追って聞くだけであったが、それだと事前情報が足りず、咄嗟に質問を考えないといけないので、質の高いインタビューができないと感じていた。私の性格上、一つ一つの決断や行動に対して理由を知りたくなって分析したくなるので、ついつい深堀りしすぎて不必要に話が長くなっていた。
今回は最初に誕生から現在に至るまでの人生の流れを超特急で伺って、おおまなかな年表を作成し、それに基づいて深堀りする質問を用意してからインタビューすることにした。なかなか上手くいったように感じる。
普通の人生などない
自分の人生は平凡で特になにもない、と仰っていたが、話を伺ってみると昔の思い出もスラスラと話してくださって、赤の他人である私からも大変興味深い人生だった。
経歴は確かによくあるものだったとしても、家庭環境や生い立ち、そこから形成された性格や人生の進路、自分が母となったときの振る舞いなどは、この方にしかないストーリー。お子様ができてからは自分のことより、お子様の話に終始していた。温かく優しいご家族に囲まれてご自身の人生を謳歌され、結婚出産後は、家族に尽くされている人生だと感じた。
こういう方こそこれまでの人生の軌跡、そしてそこから滲み出る家族への愛が、形として残るべき。まだまだお若い年齢、これから誰にも迷惑をかけずに、、、と仰っていて、応援したい。
ルーツを知る
お孫さんは小学生で、祖母のことで知らないことも多かったようだった。現在中学受験に向けて勉強中で、母も祖母も勉強に関しては学生時代に挫折経験があって、自分はその道を辿らないように…と決意を新たにしていた。本番に弱いところや、メンタルが体調に出やすいところは代々似ているようで、良いところも悪いところも引っくるめて、自分のルーツを知ることは、有意義なことだと感じた。
ご友人からも好評いただき嬉しい限り
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